買ってはいけない:ブラジルハイイールド債

2010年の秋口ごろそろそろ円高局面から円安局面へ転換するというころに

何か商品は無いかということで証券会社に赴いて説明を受けました。

 

他に客もなく、どうも閑散としたフロアに、ハーマンミラーアーロンチェアによく似た網掛け椅子。そこにいた若い男性。20代後半らしき年齢に以下の条件で商品を見繕ってもらいました。

・対ドルで円を買っているような商品はないか、そのような投資信託はないか。

・しかしとはいっても安定的に取引を行いたい旨

・円高局面から円安局面への転換した時ににどのようなものを持っているのがいいか

 

という相談をした所ででてきたのはなんと!

ブラジルレアル建のハイイールド債およびブラジルレアル建ての投信でした。ハイイールド債とはジャンク債権のことで、実際に戻ってくるかわかりません。しかもレアル建てになっているので外貨リスクと、通常の値下がりリスクが相まってどう考えても危険な商品です。ドルはまだ一般的な商品だと思いますが、レアルくらいになってくるとマイナーといっていいでしょう。

販売をすすめた男性に「それはお宅が売りたいだけの商品でしょう」という喉まで出かかった言葉。しかしこれを薄ら笑いを浮かべながら飲み込みました。。。

 

もっとまともだと思った。この時までわたしは証券会社の店頭にいったことがなく、実際にはウェブサイト上から購入する一辺倒だったので店頭の販売員と言えどこの程度の商品知識しかないのかと絶句しました。どうみても会社が売りたい商品でした。

同一の説明ではみずほ信託ではドル建てのMMFなどを勧められたのとまるで違う内容で、新興の証券会社はこういったものなのか、今後は信用をするまいということを決心した出来事でした。結局うれれば良いと思っているのは明らかで、証券会社の男性もどうも事務的に、容共があまりわかっていない状態であることはありありと見て取れました。

証券の対面販売、説明は手数料は高いですが、財閥系の名前が入っているところがいいと思います。説明だけはいい。集めてる人間や、商品説明の時もいちいち上長の監督者?に説明を求めてましたし、コスト度外視して親身になっています。親身ではなくとも、少なくとも一緒に考えてはくれていると素振りだけは有ります。

これは新しい証券会社と旧証券会社で一人ずつにしか会っていないので、一例にしか過ぎず、一般化は簡単にはできないと思いますが、それでもコストをぎりぎりまで削減しているのが新進の証券会社ですし、そのような証券会社はシステムにお金を払っていてあまり、販売人員にお金をかけていないのかなと思いました。

 

投資を算数と確率で考える