分散投資をするのですから銘柄の選定が必要です。ファンダメンタルズからはこの会社がいい会社なのか、決算資料などをもとに選別します。これをスクリーニングといいます。
スクリーニングはWEBサイトで見れるページが増えました。着目すべき良い指標は入門指南書を見ておけばいろいろと出てくると思います。ROIC、ROE、PARなどですね。これらの説明はそちらに譲ります。
見方の違いというものはありますが基本的には項目をみるための強弱が必要です。継続して利益を上げる固い会社をスクリーニングするのか、それともお祭り銘柄とでも言うような市場が一時的に加熱しやすい、値上がりの激しく、譲渡の頻度(ボラティリティ)の激しい物を選ぶスクリーニングするのかによって結果が変わってきます。
一般的には固い会社つまり、継続して利益を上げることのできる会社を選ぶのが良いとなるでしょう。どうしてかというとそちらのほうが楽なのです。どうしてもボラティリティの激しい物、時流によるものを選別するのは難しい。
たとえば任天堂を見てください。2007年前後までDSの成功により、確実なシェアと株価を7万円まで上げましたが、2015年現在スマートフォンの台頭によりシェアを失いつつあります。ハードウェア主体の業態で時流に負けつつあると株式市場が評価していると考えていいです。時流が大事です。
スクリーニングする上でそういったシェアによらず一定の利益をコンスタントに上げる土壌のある会社を選んでいくことになります。
スクリーニング対象は下記の4点でまずはいいのではないのでしょうか。
売上高
営業利益
企業人員数
市場将来性
売上高をみるのは規模メリットが無視できないからです。3000億稼ぐ会社はそこまで多くありません。1兆円行くのが、トヨタ、ドコモくらいではないでしょうか?しかし3000億円あれば十分売上高が大きいです。
営業利益 ファンダメンタルズ分析の説明する項目で話しましたが、営業利益は利息などを加味しない企業本体のエンジン効率のようなものです。これは5%あれば十分です。企業規模が大きくなれば、高い利益率を上げるのは5万人以上の企業規模の会社であれば3%などでもいいかもしれません。
企業人員数。会社は大きくなれば大きくなるほど社会的責任が増します。社員が多い会社はそれだけ安定しています。無駄も多いのですが。しかしいざとなればそのムダを吐き出して利益をあげることができるマージンがあります。マンパワーといったものがあるのですね。やはり社員1万人以上いる会社と100人の会社では安定度:倒産可能性が違います。
将来性
実はこれが一番難しいです。3年5年、10年というスパンで将来その企業の仕組みで利益を上げることができるのか市場の将来性などを見る必要があるでしょう。
以上を考えると
たとえばこんなスクリーニング基準はいかがでしょう?
売上高 3000億以上
営業利益 150億以上営業利益率5%以上
企業人員 2000人以上
将来性 向こう5年そのビジネスモデルで利益が出せることが予測できる。
これが継続的に出来る会社は2015現在で50社程度しかないはずです。
こういった見方でいろいろ会社を選んでみてください。
国内の会社と海外の会社も同時にスクリーニングしてみると面白いです。