恐怖指数という指数が有ります。
これは市場のボラティリティ、売買の総量の動静がどれだけ動いているかという数値です。
10までが平常:16程度でだいぶ恐怖して売っている。とても恐れているときは30近くになります。市場がもっとも恐怖したリーマン・ショック時には44をマークしました。一時的には79にもなってます。
なにかおもしろい商品は無いかと探していて、この恐怖指数を使えばうまくリスクヘッジができるのでは?と思い当たりました。
つまり、この商品と通常の日経平均に合わせて購入すれば、日経平均が下落したとき、
恐怖指数が上がるので、
投資額全体としては値段が下がらない状態が作り出せて便利なのではないか?というように考えて研究し始めたのがこれです。
しかしこの商品インデックスファンド、指数の投資信託を標榜しながらもあまり、この恐怖指数に連動しません。どうも、恐怖指数連動型というもののどうも参考値程度までしか連動していないようです。
投資信託の価格の指標数値を並べてみても恐怖指数が市場で下げたといわれるとき、グワッと上がるのに対して、むしろインデックスファンドの方はゆるやかに上がるとか、どうも関連性が、相関関係がそれほどないように見える商品でした。
投資信託を購入するときは名前だけで買ってはいけない。中身を見てから、どのように市場が動いた時、その投資信託はどのように動くのか、指数の動き方と連動していることを確認してから商品は購入しなくていけないという勉強になりました。
150825追記 中国バブルが崩壊したと呼ばれる局面でのVIXファンドは下記のとおりでした。
上がVIX Index(恐怖指数・ボラティリティ指数)
に対して
上が S&P VIX FUND。
VIX指数が15程度から48(300%over)まで上がったのに対して
VIX指数のFUNDの方は500から718(140%)まで上がったのみ。
VIX指数インデックスファンドと言っても完全にはVIXを模倣して動くわけではないことがこれでわかると思います。
この商品がまずいのは明確な指標であるVIXというものがあるのにそれには完全に連動してるとは言いがたい点でしょう。恐怖指数であれば中級どころのひとであれば何であるかわかる指標ですし、トレーダーむけのラジオ、テレビ番組でも紹介されます。
つまりそれだけ触れやすい指標であるのにその指標と連動しないというそれだけで難しい商品であると思います。