ドルコスト平均法

安く買って高く売る。それができれば結局のところ投資というものは成功なのです。しかしそれが簡単にできれば苦労はありません。

そういった時にどのような手法をとるか。入門書ではドルコスト平均法をすすめる事が多いです。これは車のガソリンを購入するときにかなり近いです。

たとえば車を運転する時、ドライブに行った時にガソリンが無くなってしまった。そういった時に皆さんはどのようにガソリンを購入しますか?

一番はじめに見つけたガソリンスタンドで購入する?

いつもの行きつけの店で購入する?

いや、こうしている人が多いのではないのですか?

次に見つけたガソリンスタンドが相場の値段より安ければ購入する。

近年一番高かった時はリッター170円までいっていました。ちょうど円安と石油価格の上昇が一致した時です。そういった時でもガソリンを購入しなければいけません。今日のガソリンの値段が高いなと思ったら少なめに足しておいて翌日以降に望みをかけます。

これがドルコスト平均法にかなり近い考え方です。

ドルコスト平均法の定義については発表している方により細かい違いは有りますが、次のようなものが多いです。

1、一定期間に

2、一定の価格分を

3、その時高いか安いか判断せずに購入する。

このようにすることで購入する対象の価格が安い時は多めに購入し、

対象の価格が高い時は小口の購入にとどまるようになります。

この手法を取ることによって、購入価格が平均的な値に近づくというメリットがあります。

平均的値に近づくことで、売却時の値段に余裕が生まれます。そしてこの平均的な値に近づくというのは分散投資のメリットと相乗効果のようになります。

つまり、分散投資時間的分散、タイミング分散の機能と同じように働きます。

これがドルコスト平均法と分散投資をとることによるもっとも高いメリットです。

投資を算数と確率で考える