上下変動の目安
為替リスク×資産そのもののリスクなので売買ゲームでリスクが上がっています。
日 4%
週 25%
月 30%
年間 50%
外国の株式・投信を購入するときに気をつけるべき点は為替レートのリスクです。その株式あるいは投信が「何の通貨建て」であることを確認することが必要です。
例えば米国のパイナップル・コンピュータ社の株式が1ドル120円30ドルで購入でき、その後60ドルに値上がりしたとします。「やった購入時から2倍になった!」と大喜びですね。しかし、売る段になり1ドルのレートが80円になっていた場合、売ることによる利益は購入時レート120円×価格30ドル=3600円 売却時レート80円×価格60ドル=4800円となります。利益は4800円マイナス3600円。せいぜい1.3倍程度の利益しかなかったことになります。(実際には更にこれは一回あたりにかかる手数料を無視しています。)
このことから購入する外国株式が何の通貨建てで、どの為替レートで購入されているのかが問題となります。このような為替リスクを無視して外国株式の上下リスクのみ負いたい場合は難しいので後述します。
外国の株式については個別に株式を買う方法・投資信託を購入する方法がありますが、2012年1月現在、日本の証券会社経由で個別に株式を買う方法は個別の手数料が一回あたり25ドル前後と大きいため、大きい金額を外国株に投資しなければ利益は見込みにくいです。また、分散投資の観点からは大きい金額を外国株に投資しなければならないというのはあまりお勧めできません。具体的には海外資産に避ける金額が25万円程度ないのであれば、外国の個別銘柄株式を買う利点は見出しにくいでしょう。購入と売却の手数料負担だけで5000円程度がなくなってしまうのです。 そのようにまとまった資産がないのであればダウ・ジョーンズや、指数であるIVV(ETF)に連動した投資信託を手数料無料で購入できる(ノーロードができる)証券会社を調べて購入したほうが手続きコスト的には安くなります。個別株式ほどは金額の上下が明白でないものの安定度からこちらのほうがおすすめです。
為替リスクを無視して外国株式の上下リスクのみ追いたい場合の方法。 購入した株式・投信に関連する通貨ペアを対円で「売って」ください。たとえばドル建てのダウ・ジョーンズの連動投信を購入した場合、金額の上下のリスクと為替レートのリスクの2つを負うこととなります。しかし、別口でその投信と同じ通貨ペアであるドルをショートする(つまりドルを売って円を買う)ポジションを取ればダウ・ジョーンズの為替リスクとドルショートの為替リスクが相殺しあって、ダウ・ジョーンズの値上がり、値下がりリスクを負うのみとなります。(ただし、これはあくまで手数料等を無視したもので実際は運用面でかなりの差異が出てきてしまうでしょう。)
※追記1 海外個別銘柄株式は2015年5月現在MONEXの手数料が安いです。これをSBIあたりが追随してくれればいいのですが、、、。