前項で申し上げたようにドルコスト平均法については様々な定義があります。
しかし一般には次のようなものです。
つまり
1、一定期間に
2、一定の価格分を
3、その時高いか安いか判断せずに購入する。
ナンピン(難平)に似ています。
ナンピンは米相場が日本の国にできた頃からある、相場師たちが使っていた知恵のです。
1、商品がもともと購入されているところへ
2、価格が下がっていた場合購入し
3、平均単価を下げる
というものです。
共通点は平均単価を下げるというその効果部分にとどまります。
一般的にはナンピンはいけないとされることが多いのは
ルールなくとりあえずはじめてしまったナンピンは途中で辞めにくいからです。
限界値を定めることなくナンピンをはじめてしまうと、どこまでも投資投入金額が際限なく増えてしまうのです。本人の支払うことのできる価格を上回り、購入した平均単価が商品の価格より高く積み上がった場合に、取り返しの付かない事になってしまいます。それを避けるためにナンピンは悪という一般論が展開されているようです。
しかし、投資の結果のみを見るとドルコスト平均法だから正しくて、ナンピンであるから誤りだということはないのです。購入した平均単価が現在の相場価格よりも低くすることができるのであればそれは有効な手段なのです。
そして有効な手段か否かは個々人の性格や特性、によって変わってくることなのですからナンピンは大いに結構なことだと思います。ドルコストの向く人、ナンピンの向く人はそれぞれいるでしょう。
ただ、くれぐれも自分を見失わないでくださいね。