分散投資:投資リスク=100-年齢理論

分散投資する際にはどのようなポートフォリオをとるべきでしょうか?

基本は

日本株式30%、外国株式30%、日本債権20%、外国債券20%でいいと思います。

考えるにあたってはこれに自身の年齢を加味していっていいでしょう。

色々考え方はあるのですが、その時に参考になる考え方が「投資上取りうるリスク=100-年齢理論」です。

投資を行う際のリスク許容値を100から年齢を引いた値で算定する方法です。

たとえばあなたの年齢が30歳であるならば100マイナス30歳=70%がポートフォリオ上、株式投資に費やすべき数値としています。

これは30歳であるならばこれからまだまだ収入を稼ぐための時間があることから、失敗しても取り返しが効きやすいであろうという価値判断があります。逆にあなたが70歳である場合は100−70歳=30%が株式投資に費やすべき割合となります。

一般に高齢であればあるほど失敗した場合それを返上するのは難しいです。それを考慮に入れた上で若いうちは利益変動率が高い株式投資をし、年齢が上がってきたら徐々に安定的で目減りしにくい債権主体の運用にしようという考え方です。

分散投資は資産をバランスよく配分することでそれだけ市場・相場の影響を受けにくくする投資手法ですが、単一の銘柄・資産に投資しないので、逆に言うと非常に儲けにくい投資手法といえます。分散投資は成功することよりは失敗しないことを志向としています。それは資産を増やすことを目標としていません。どちらかといえば資産をできるだけ減らさないことに主眼をおいた投資スタイルなのです。

投資を算数と確率で考える